新しいパイロットクレジット

U.S. Green Building Council(USGBC)は2016年5月24日に、建築材の使用および設置過程で製品による人体への影響や被害を削減することを奨励する目的で、建築製品の人体へ影響を評価する新しいパイロットクレジット「Building Material Human Hazard & Exposure Assessment」を発足しました(Washington, D.C)。これまでも最新のLEEDv4は建築材に注目したクレジットがありましたが、プロジェクトチームと製造会社が協力することで、製品の導入時に起こりえる人体への影響をより深く理解し、より良い製品を選べるようにと今回新たにパイロットクレジットが導入されました。

 

パイロットクレジットの役割

LEEDのパイロットクレジットは、認証プログラムへ本格的に導入される前に、試験的な調査や研究に対して評価されるものです。これによって、新たな発見や理解を促し、より良い洗濯が可能となり、後の判断基準を育てる素となります。今回の新しいパイロットクレジットは、現在それぞれ独立している既存の製品物質成分・要素の評価と、LEEDのLow Emitting Materials Creditで規定されれいる製品の性能試験に橋をかける役割を果たすので、最終的にプロジェクトチームに建築建物の建設および運営に必要とされる資材や製品に関する知識への総合的理解が可能になります。これにより私達のオフィス、住宅、学校という環境で何が使われているか、また、今後どういったものを使用したいかの決断をはじめ、より安心で信頼できるものを選んでいくことを促進します。

 

今後の取り組み

American Chemistry Council (ACC) が2014年よりUSGBCのパートナー団体として加わり、他のプロフェッショナル、デザイン関係だけではなく供給元、科学者、そして様々な研究者達がこのプログラムに参加するようになり、LEEDの改良がさらに加速しました。現在LEEDプロジェクトがこのクレジットの要件を満たすには、Green Business Certification Inc.(GBCI)にメーカーまたはLEEDによって認定されている団体から提供される指定の検証認定や計算書を含む製品に関する書類を提出する必要があります。こうして集められた情報は、今後他のパイロットクレジットからのデーターと検証され、他の既存の資材に関するLEEDのクレジットとも適合、調整されていくことになりそうです。

2015年にはUSGBCよりGreen Building Economic Impact Studyが発足され、建物のデザインや技術の枠を超え、グリーンビルディングの影響が与える社会的な調査研究も始まりました。出来るだけ人体に影響の少ない化学薬品を使ったものや、防虫効果や温度調整に役立つ建築材を選ぶことにより環境だけでなく「建物」自体も健康に保つことで、私たちの居住環境も更によくなるのではないでしょうか。日本でもシックハウス症候群という言葉がありますが、その緩和に少しでも役に立てばいいなと思います。

USGBC -image

 

資料

Building Material Human Hazard &Exposure Assessmentについて :http://www.usgbc.org/node/10257615

LEEDについて:http://www.usgbc.org/LEED

USGBC Green Building Economic Impact Studyについて: http://go.usgbc.org/2015-Green-Building-Economic-Impact-Study.html

USGBC公式サイト:http://www.usgbc.org/home

GBCI公式サイト:http://www.gbci.org/

American Chemistry Council 公式サイト:https://www.americanchemistry.com/